脆弱性評価と優先付けの最新アプローチ〜CVSS、KEV、SSVC、EPSSの仕組みと特徴〜
OSやミドルウェア等の脆弱性は、毎日のように公表されています。その数は年に数万件に上り、全てに対応することは不可能です。
サイバーセキュリティコンサルタント。三菱UFJ銀行で12年間サイバーセキュリティに従事し、2022年4月にフリーランスとして独立。現在はサイバーセキュリティに関するコンサルティングやアドバイザー業務を行うとともに、国土交通省最高セキュリティアドバイザーや日本シーサート協議会専門委員、⾦融ISAC個⼈賛助会員として活動している。
OSやミドルウェア等の脆弱性は、毎日のように公表されています。その数は年に数万件に上り、全てに対応することは不可能です。
前回の記事ではサプライチェーンにおけるサイバーセキュリティリスクの類型とその中から「サイバー攻撃によるサプライチェーンの滞留」について説明しました。今回はそれ以外の類型を見ていきましょう。
ここ数年、国内においてもサイバー攻撃の被害が頻発しており、企業・組織におけるサイバーセキュリティ対策の強化が求められていますが、
前回の記事でOSやミドルウェア等の脆弱性対策について、全ての企業・組織が行うべき対策としてSSL-VPN機器やWebサイト・Webサービスにおける対策を記載しましたが、
先月の記事でクラウドからの情報流出やクラウドへのサイバー攻撃の要因としてIaaS(Infrastructure as a Service)における設定不備をあげ、
Emotet(エモテット)と呼ばれるコンピュータウィルス(以降「マルウェア」と表記)が国内の企業・組織へ広く感染していることは、多くの方々がご存知だと思います。
2023年1月3日から4日にかけて、渋谷区の公式WebサイトがAnonymous(アノニマス)を名乗るハッカー集団によると思われるサイバー攻撃によって、