私が大手グローバルIT企業を辞し起業したのは、2005年のことでした。当初は教育に関する事業に取り組み、人を育てることを通じてより良い社会や未来づくりに貢献していました。

その後さまざまな試みを行うなかで出会ったのが、GRC（ガバナンス・リスク・コンプライアンス）という、企業活動の根本を揺るがしかねない課題に対するソリューションでした。IT技術やネットワークは著しく進歩する一方で多くの企業が脆弱性を抱え、それはやがて社会問題化していきました。そのような状況下において、2009年に国内はもとより世界的な先駆けとしてGRC事業を本格始動させました。

それ以来、確かな専門性と信頼を誇る、日本唯一となる国産GRCを提供し、後にはGRCにS（セキュリティ）も加え、多角的な視点から数多くの企業様をサポートしてまいりました。2018年には社名を株式会社GRCSに変更し、この高い専門性が求められる特異な分野にさらに特化し良質なサービスを届けていくために、現在もなお挑戦を続けています。

そして、2021年11月。活動の舞台をこれまで以上にグローバル化していくことと、より多様な人々と手を組んでさまざまなプロジェクトを推進していくことを目的に、上場を果たしました。

これまでに培ってきたGRCS事業をさらに深化させていくのはもちろんのこと、ガバナンス・リスク・コンプライアンス・セキュリティのGRCSだけに留まらず、例えばGreen・Reborn・Culture・Sustainableなど、また新しく多彩なGRCSを生みだし、取り組んでいきたいと考えています。

2005年の創業時から変わらない思いは、多種多様な人たちと手を組みテクノロジーを駆使することで、複雑な世の中をもっとシンプルにすること、そして、あらゆる壁や境界をなくしていきたいということ。そのために常に過去を捨て新たなることに果敢に挑み、新生・株式会社GRCSはこれからも進化し続けてまいります。

今後とも、ご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。