Skip to content

映画の中でのリスクマネジメント

j0409002 (1) (1)

こんにちは。クラウドサービス開発部の徳永です。


今年は気のせいか台風の数が多いように思えますが、

発生数そのものはやや多いという程度のようです。


台風の到来に合わせて、予め交通機関を止めるという運用についても、

徐々にスタンダードになりつつありますが、あれもリスクマネジメントの観点では

様々な議論が可能と思いますが、なかなか判断や評価が難しいところもあるようです。


さて、先日某動画サービスで、日露戦争の旅順攻防戦を中心に開戦から終戦までを描いた

「二百三高地」という映画を見ました。

映画が娯楽の王様だった時代に、配給元がオールスターキャストを結集し、

2年の歳月をかけて撮影された作品だけあって、非常に見ごたえがありました。

ただ、3時間半以上の超大作のため、現代の日本人にぶっ通しで見る根気はないかもしれませんが・・・(私も少しだけ早送りをしました)


映画の中で面白かったシーンが2つほどありました。

1つ目は超大国ロシアとの開戦を渋る伊藤博文を児玉源太郎が説得するシーン。


「いま戦いを始めて望める戦果は辛うじて領土を取れるかどうかです。しかし、この先時間が経つにつれ、シベリア鉄道によりロシア軍が増強され、日本が勝てる確率は下がっていき・・・最終的にはロシアに膝を屈するしかなくなります!」


2つ目は児玉源太郎が203高地の攻撃時に大型砲で支援砲撃をするよう指示したときに、参謀長が反論するシーン。


「そんなことをしたら、味方にも犠牲が出てしまいます!」

「目的達成のためには多少の犠牲には目をつむるしかない。そもそもこれまでどれだけ無駄な犠牲を出してきたんだ!」


1つ目のエピソードでは、リスクを判断する要素が刻々と変わっていくこと。

2つ目は目的達成のためには、多少のデメリットを許容せざるを得ない場合があること。


日々のビジネスの現場でも、大なり小なり同じような判断が行われていると思いますが、

GRCやセキュリティの世界においても、こうした考え方は生きてくるような気がします。


あと、蛇足ですが、日本軍が旅順要塞の弱点を探るため、正面攻撃、塹壕を掘る、トンネルを掘るとか色々なアプローチで攻撃をしていったのですが、

これが脆弱性を探してアタックするようなイメージが沸きました。

 

以上です。


GRCSによるブログ記事です。