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外部委託先リスクマネジメントツール SRMTをバージョンアップ

SRMT (1)
こんにちは、マーケティング部の向井です。
先日当社のSupplier Risk MT(SRMT)のバージョンアップを行いました。
本日はこのツールのご紹介もさることながら、委託先管理というリスク管理業務について、多方面からコメントさせていただきたいと思います。

ちなみに、今回のバージョンアップの背景はというと、ツールをご利用いただいているユーザ様の声を反映したという最も一般的ですが、最も重要なことからです。

この機会に合わせて、ご利用いただいているお客さまだけでなく、広く一般的なお客さまに「委託先管理」の実態についてお伺いしてみました。
結果詳細は当社のニュースリリース(https://www.grcs.co.jp/news/20180927)をご覧ください。

この調査を踏まえて、委託先管理ついては、主に以下が言えそうです。

・委託先管理というリスク管理は金融機関を始め、実施している企業が増えてきている。
・金融機関では委託先の情報の取り扱いをメインに、製造業などでは取引先の与信などがまず考えるポイントと、リスク管理を行う際の背景が異なっている。
・一方で、リスク管理体制については、できているものの、ツールといったものを使っている企業は少なく、9割近くが、Excelや紙を利用している。

その他、ニュースリリースの内容ではないですが、日々当社がお客さまとのヒアリングを重ねる中でよくお聞きするのが体制面についての検討事項です。委託先管理については、関連部門が多く、業務が分担されているのが現状です。

例えば、
・購買、プロキュアメントなど委託先を選定する部門
・委託先と委託業務契約を締結する現場部門
・委託先の契約内容をリーガルチェックする、法務、コンプライアンス部門
・この業務を包括的にリスク管理する、リスク管理部門
・既に自社開発ツールなどを導入している企業についてはIT部門

といった具合です。

非常に多くのステークホルダーが存在している実態があります。課題の相談を頂くのは、コンプライアンスやリスク管理部門の方々が多いです。これらの方々が委託先管理の業務を行っていることが多く、担当者さまがそれこそ、神がかり的な作業効率を発揮して、3桁にも及ぶ委託先管理を実施している状況です。この業務は個人や少人数に集中することが多いため

・引継ぎが負担
・エクセルや紙であると経年の状況が把握できない
・関連部署が多いにも関わらず、1人で業務をやっているように見えるため、投資が進まない。

など、担当者さまの心の悲鳴が聞こえるような状況を目の当たりにします。

SRMTでは主に担当者様の以下の課題を解決します

・委託先との1vs Nのコミュニケーションを改善(具体的にはメールコミュニケーションからツール上のコミュニケーションが可能になります)
・経年の状況を可視化、リスクの大小も可視化します。リスクを把握することは、打ち手を検討することに繋がります。
・関連部署とのコミュニケーション改善(例えば委託先との契約書のマスターのデータベースとなるので、最新版はどこにいった?という事態の発生を防ぎます)

こういったメリットはあるのですが、上述した多くの組織にまたがる事象であるため、なかなか推進しないという状況はあるようです。

当社としてはツールのご紹介といったことに留まるのではなく、企業様の組織に関する検討事項やコミュニケーション支援といったことも行っていく事が、委託先管理という業務を改善していく事に繋がると考えています。

Supplier Risk MT(https://www.grcs.co.jp/products/srmt)

以上

GRCSによるブログ記事です。