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リモートワーク雑感

~リモート側の環境変化とその影響~

セキュリティ・エグゼクティブ・ディレクター 中島浩光

 

 

さて、新型コロナウィルスに伴ういろいろがありましたので、このコラムでもそれに伴う何かを書こうかと思いつつ、インシデント対応や危機対応の話も考えたのですが、今回の一連の動きには不思議なことが多すぎる状態なので、今回私の周りで起こったことから少し話をしてみたいと思います。

 

 

<大きな変化は4月から>

新型コロナウィルスが大きな話題になり始めたのは2月くらいですが、実際に仕事というか仕事の仕方に影響が出始めたのは、4月くらいでした。

3月はまだ、お客様先での実際に顔を合わせての打合せとかはやっていたんですよね。

それが4月になってから、実際に顔を合わせての会議は全くと言ってなくなりました。

全てリモート会議です。で、仕事としてはリモート会議でも出来る部分がほとんどですので、何とかなります。

一部、どうしても現地に行かなくてはいけないものはあるので、それ以外はリモートで仕事をやっている状況です。

リモートで仕事をやるのですが、リモート側の環境=自宅の状況も変わったりしたんですね。

で、その部分は結構仕事的に大きな影響があったな?と考えています。

 

 

<家族の状況も変わっている>

さて、私一応、結婚しており、妻、子供2人(大学生と中学生)がおります。で、妻と、子供2人も当然ながら環境が変わってるんですよね。

具体的には、妻も仕事をしているのですが、妻についても4月に入ったあたりから、週に1回位の割合でリモートワークが始まり、緊急事態宣言発令後はリモートワークの日の方が多くなっていきました。

また、4月になると通常であれば子供達も学校が始まり、家にいない状況になるはずなのですが、今年は学校も始まらず、外出自粛ということもあり、基本家にいるということになるわけです。

つまり、通常であれば妻と子供二人は家にいないはずなのですが、今年の4月は家にいる状態、しかも妻もリモートワーク、子供二人は家にいる、という状況になったわけです。

とはいえ、子供二人はオンライン授業も始まっておらず、まあ、自由(?)に過ごしていたわけですね。

5月になると子供二人はオンライン授業が開始されました。

つまり、子供二人も、自宅において時間的拘束が発生することになったのです。

ということで、家族全員が仕事とか授業とかで「リモートワーク」をすることになったわけですが、それなりに困ったこともあるわけです。

 

 

<リモートワークの場所>

まず、2月までは昼間に自宅にいるのは私だけだったので、自宅のスペースに一人=部外者がいない状態が作られる状況だったのですが、3月、4月は子供二人が常時自宅にいる状態、妻は時々リモートワークという状態になったわけです。

私だけが、自宅にいてリモートワークというそれまでの状態であれば、LDKにあるテーブルを使って、ノートPC広げて、書類とかも広げて、ということが可能だったのですが、妻がリモートワークするとなると、妻もLDKのテーブルでやることになるのですね。

また、昼食時に家族が揃っている状態になるため、昼食時に一度仕事道具を片付けるということをしなくてはいけなかったりするのです。

リモートワークに関しては、仕事の情報をリモートで扱うことになるため、当然ながらリモートの物理的環境が重要になるのですが、自宅でのリモートワークに関しては、3月以降については、自分以外の人間(家族)が私の扱っている情報にアクセス可能な機会が格段に増えることになったのです。

まあ、実際には別に作業スペース(兼倉庫)を確保してあったりして、それまでは時々そちらで作業をすることもあったのですが、3月以降はこの作業スペースをほぼフル活用せざるを得ない状況になりました。

 

 

<リモートワークの時間>

さて、次に問題になったのは「時間」です。特に、昼食。

どういうことかというと、私は勤務時間において昼食の時間は自由に取れるんですが、リモート会議であったり外出であったりで時間はバラバラになります。ところが、妻は勤務先の労務管理の関係上、昼の休憩時間がある程度決まっています。

中学生の息子の場合、オンライン授業が基本午前中だけなので、午前のオンライン授業が終われば、昼食になります。

大学生の娘の場合、自分で履修登録をするため、授業は不規則に午前・午後ありますので、授業の状況によって昼食が取れる時間が不規則になっている状況です。

そうなると、家族全員がリモートワークで家にいるのに、揃って昼食が取れない、という状況になってしまうのです。

さらに、昼食を誰が用意するのか?という問題もあり、全員仕事なり授業なりしていると、昼食の準備をする暇がないということもあるのです。

以前は、全員バラバラの場所でそれぞれ昼食をとっていたのが、リモートで自宅にいるという状況になるだけで、いろいろ面倒くさいことになってしまったのです。

 

 

 

<事務所という仕事場に通勤する意味>

さて、私の家族の話を私の視点から書いてみたのですが、妻・子供の視点から見れば、彼らにとっての問題もあるでしょう。

リモートワークは、たまにやるのであれば「一時的に自宅(リモート)で仕事をする」ということになりますが、その頻度が上がるにしたがい「仕事する物理的・時間的な環境を自宅(リモート)で維持する」ということになり、しかも、「複数の環境を維持する」ことになるのだなぁ、と考えたりしたわけです。

 

そういうことを考えると、事務所という仕事場に通勤する意味って、もしかしたら、結構大きいのかもしれないなぁ。

 

 

 

 

 


GRCSによるブログ記事です。