Skip to content

導入事例

外部委託先情報を一元化し
より高度なリスクマネジメントを実現するSRMT

生命保険業 / 日本生命保険相互会社

導入製品 : Supplier Risk MT(SRMT)

大手4大生命保険会社の1つである日本生命保険相互会社。個人顧客向けの保険商品を取扱うリテール業務以外にも、法人や官公庁のリスクコンサルティングを行うホールセール業務や資産運用業務など、幅広く事業を展開している。
また、1991年には初となる海外保険元受現地法人をアメリカで設立し、現在ではオーストラリアやインド、英国などにも拠点を持つ。現在は108の支社と1,495の営業部、 更には19,000以上の代理店を有するほか、保険関連事業や資産運用事業、総務関連事業などを担当する子会社等は88社に及ぶ大所帯だ。
事業規模の拡大に伴って課題感が増してきたのが外部委託先管理業務だ。委託先(含、再委託先)管理の際にはExcel等のチェックシートを使って管理・評価する運営を構築していたが、シートの授受や進捗管理が煩雑化しており、人的負担が大きくなってきたという。
「効率面以外にも、集中リスク管理や委託先情報の一元管理、他部署との情報連携面での課題もありました」と沖本課長代理。データの管理だけでなく、データの分析・活用も行いつつ「攻めのリスクマネジメント」にも舵を切りたいとの意向から、Supplier Risk MT(サプライヤーリスクMT・以下SRMT)の導入に踏み切った。

Problem

課 題

  • ガイドラインや監督指針への対応
  • Excelでの委託先管理台帳やメール利用など工数のかかる管理プロセス
  • 委託先情報がデータベース化されていないことにより、意図した分析ができない
導入の背景

進捗管理やリマインドにマンパワーが割かれていた

保険業界では、外部委託を実施する際は金融庁が定める「保険会社向けの総合的な監督指針」等に基づき、顧客保護や経営の健全性を確保する観点から、委託元には委託先に対する管理・監督責任が求められている。また、ビジネスパートナーとの関係について、適切な関係性や管理態勢の構築に対する社会的な期待水準が高まっていることから、ガイドラインや監督指針の制定が進んでおり、外部委託管理が重要視されている。

その中で、委託業務及び委託先に起因するリスクを適切に把握・管理するためには、新規契約時や更新時において委託先に対する適切性確認が重要になるため、日本生命相互保険会社(以下 日本生命)では業務を外部委託する場合における適切な業務遂行の確保に向けて、上記の「監督指針」等に基づき「外部委託規程」等を定めて外部委託管理を行っている。

日本生命ではさまざまな業務を委託先と連携して行っており、「近年では、日本生命内部にはない新たなサービスやビジネスを提供する方々との提携や海外の取引なども増えてきました。保険金や給付金のお支払いに関する業務など、伝統的に日本生命が行ってきた業務以外のところで外部委託するケースも急増しています」(沖本氏)。支社等で管理している委託先や再委託先まで含めると、その数は膨大になるという。
委託内容や契約内容、企業情報、セキュリティ体制や情報管理体制のほか、SDGsへの取り組み状況なども外部委託先から情報提供を受けている。
これらの情報を統括し、委託先の管理・リスク評価等を行うのがリスク管理統括部だ。外部委託をする際には、まず委託元の担当者から、委託を検討している業務内容や委託先の取扱情報などを本部に申請してもらい、必要なチェック項目や書類等を本部で選定しているという。
全ての委託先がスムーズにチェックシートを返してくれるわけではないため、どうしても進捗管理とリマインドの通知が欠かせない。「月単位で進捗を確認し、期日までにチェックシートの回収ができていない委託先については、委託元担当者にリマインドをしなければなりません。」とリスク管理統括部の髙橋氏は語る。
進捗管理も手作業で行い、リマインドはメールや電話を使って行っていたため、作業負担が大きく、課題となっていた。この作業をシステムで効率化することができれば、より生産性の高い業務にマンパワーを割くことができる。

top2

日本生命保険相互会社
リスク管理統括部
右から
課長代理 沖本 幸平 氏
副主任 今中 龍哉 氏
課長代理 高橋 洋平 氏

選定の決め手

多角的な分析・評価と
独自の管理プロセスのシステム化が実現できるSRMT

システム導入の背景としてもう一つ大きな課題となっていたのが、外部委託先のリスクマネジメントだった。リスクについてどう捉えるかは会社によっても異なるが、日本生命の場合は「業務継続」をキーに据えている。「私たちがリスクを判断する際の一つの基準が、お客様に対する影響度合いです。私たちがお客様に約束しているサービスや商品、事業を継続することができるかどうかを第一に考えています」(沖本氏)。 日本生命ではさまざまな業務を外部委託しているが、類似する業務を委託する会社が一定の地域や国などに集中した場合、そこで何らかのアクシデントが起きてしまえば業務がストップしてしまう可能性がある。
「管理している外部委託先情報のデータベース化を進めることで、地域の偏りや社外システム(含、クラウド)利用状況なども把握することができます。また、本部以外の関連部署とも情報を連携することができれば、本部にあるデータを更に有効に活用できるのではないかと考えました」
こうした理由からシステムへの移行を検討し始めたが、ニーズを満たすシステムを見つけることに苦労したという。・・・

p2
導入後の運用

SRMT を活用し改善された運用フロー

システムは導入して終わりではない。外部委託運営や委託業務内容も日々変わっていくため、導入後の改修やカスタマイズが欠かせない。その点については、このように話してくれた。
「GRCSには、定期的にミーティングの場を設けていただいています。運用していて生じるシステムユーザーからの要望や機能改善にも迅速に対応していただけるので、とても助かっています」
 SRMT導入後は、次のとおりの運用フローで委託先の管理を行っている。各工程がシステム化されたことで、工数削減からリスク管理の高度化を実現できる設計となっている。・・・

p3
p7
導入効果

SRMTの導入により作業負担が3割減に

外部委託先管理体制がSRMTの導入によりシステムに変わったことで、作業効率には目に見えて改善が見られたという。
「特に期日管理やリマインドについては効率化されました。システムからリマインドメールが条件設定のもと自動で送れるようになったため、委託元担当者にメールや電話でリマインドをする手間も大きく削減しています。・・・

p6
CORPORATE PROFILE
nissey_logo
会社名
日本生命保険相互会社
業種
生命保険業
SRMT とは

外部委託先に関連するセキュリティリスクの一元的な管理、可視化、コミュニケーションを支援するためのクラウドアプリケーション

 

導入事例ダウンロード

Supplier Risk MT(SRMT)

SRMT 導入事例

生命保険業 / 日本生命保険相互会社

ダウンロードフォーム
© GRCS Inc.
記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。本書に含まれる技術情報は、予告なく変更されることがあります。記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。