【転職活動や面接の身だしなみ】髪型・服装・メイクはどうすればいい?男性女性別に解説

転職活動での面接に臨む際、服装や髪型などの身だしなみは選考の可否に大きな影響を与えます。
身だしなみが整っていると面接官には好印象を与えますし、逆に良くないとマイナスイメージから面接が進んでしまいます。たとえ実力をお持ちの方でも面接の第一印象でネガティブな印象を持たれるのは避けたいものです。
そこで、転職活動での身だしなみのポイントやマナーを男女それぞれに分けて紹介します。
- 真夏や冬の時期
- オンライン面接時
- 「あなたらしい服装でおこしください」と要請があった時
など様々なケースの面接時にふさわしい身だしなみと注意点についても解説します。ぜひ参考にしてください。
転職活動や面接での身だしなみのマナーとは

中途採用での最大の選考ポイントは、「即戦力として活躍いただけるスキルやキャリアを持っているかどうか」です。面接では候補者の経験や知見、仕事に取り組む姿勢などを確認します。
さらに、「ビジネスマナーを持っているかどうか」「社会人として教育を受けて適応力があるかどうか」も選考のポイントの一つです。新卒の面接との違いと言えるでしょう。
「ビジネスマナー」や「適応力」は身だしなみに表れるため、面接では必ずチェックされていると意識しなければいけません。まず大前提として以下の3点をマナーとして意識してください。
- 清潔感がある
- TPOを意識する
- サイズの合った服を着用する
清潔感がある
ビジネスの場面のみならず、清潔感のない服装の方には誰もが良い印象を持ちません。例えば、スーツやシャツにシワがある、汚れがある、タバコなどの悪臭がする、などです
面接のスケジュールが確定したら必ず当日着ていくものをチェックし、場合によってはスーツやシャツをクリーニングに出す、アイロンをかける、靴を磨くといった準備が必要です。
また、服装以外にも注意が必要です。髪の毛に寝癖がある、スーツの肩にフケがある、無精髭を剃っていない、爪が伸びている、鼻毛が出ている、という方はそれだけで評価がマイナスになる可能性があります
TPOを意識する
中途採用の面接での服装は新卒の就職活動と異なり、大半の場合リクルートスーツではなくビジネススーツです。どのようなスーツを着ても問題はないのですが、受験する企業に合わせたものにするように意識してください。
例えば、大手のメーカーや金融機関、看護師や薬剤師などの医療職などであればフォーマルなスーツが最適ですし、ベンチャー系企業やIT、WEB企業であれば多少カジュアルなスタイルでも問題ない場合もあります。また、ファッション、アパレル系など個性を重視する企業では型にはまった服装ではなく自分らしい身だしなみを求めるかもしれません。
業界や企業にマッチしていない服装や身だしなみで面接を受ける方は、面接官から「社風にマッチしていない」と判断される可能性があります。
面接前には企業のホームページを事前にチェックし、どのような社風なのか、どのような方が働いているかを確認し、どの服を着て臨むかを決めましょう。
また、dodaやビズリーチなどの転職サイトを利用してエージェントにアドバイスをしてもらうのもおすすめです。
サイズの合った服を着る
いくら高級ブランドや高価なものでも、自身の体型に合ってない服装は相手に良い印象を与えません。大きすぎる服はだらしない印象、小さい服は窮屈な印象を与えてしまいます。その反面ジャストフィットしたスーツやシャツはきっちりした印象を与え、仕事ができるようなイメージを与えます。
面接で着るスーツやシャツは事前に着用しサイズ感を確認しておきましょう。特に日頃スーツを着用していない方は必ず事前に着用して確認してください。
転職活動や面接での男性の身だしなみのポイント

面接での身だしなみについて、注意すべきポイントを服装の各部ごとに男女別に解説します。まずは男性の身だしなみのポイントです。
髪型は爽やかな印象を与えるようにする
髪型は第一印象に大きな影響を与えます。清潔感を意識して整えることが重要です。
まず、寝癖やボサボサな状態はNGです。しっかりとブラシや整髪料で整えましょう。また、ベタついた髪はだらしない印象を与えるので油っぽい髪質の方は事前に洗っておくことをおすすめします。
前髪は目や顔を隠さないようにすることが大切です。目元が髪で隠れてしまうと表情がわかりにくくなるので印象を損ねる可能性があるためです。前髪が長い場合、散髪して顔が隠れないような髪型にしましょう。
顔のケアも必要不可欠です。面接前にはヒゲはもちろんのこと、眉毛や鼻毛も必ずチェックしてください。眉毛を整えると印象は変わりますし、伸びている鼻毛は意外と目立つものです。
スーツは落ち着いた色・デザインのものを選ぶ
転職での面接で着るスーツは落ち着いた印象を与えるものが最適です。色はネイビーやダークグレー、黒のようにダーク系、デザインは派手な柄のものではなくシックなものが無難です。光沢がある素材は避けたほうがよいでしょう。
男性用のビジネススーツにはシングルとダブルのタイプがありますが、面接では2つボタンか3つボタンのシングルスーツをおすすめします。なお、着用する際には一番下のボタンを外すようにしてください。一番下のボタンは飾りボタンであり、留めてしまうとシルエットが崩れてしまいます。なお、パンツの裾は靴に軽くかかる程度の長さが最適なサイズです。
スーツにシワがないかどうか、ボタンや縫い目がほつれていないか、パンツにはきちんと折り目が入っているかどうかは面接では必ず見られているとお考えください。事前に確認しましょう。
寒い時期でコートを着用する際にはスーツに合わせたダーク系のものをおすすめします。ダウンジャケットは面接の場面には適していないので避けてください。
シャツは無地のレギュラーカラーにする
ワイシャツは無地でレギュラーカラーのシャツが適しており、ボタンダウンシャツはカジュアルなため面接には向いていません。
色は白、もしくは薄いブルーが清潔な印象を与えます。光沢のある素材や派手な柄のシャツは避けてください。
シャツは着る前に必ずアイロンをかけ、襟や袖口の汚れがないか、ボタンがしっかりと付いているかどうかを確認してください。襟や袖口の汚れがあるシャツやボタンが取れかかっているシャツはだらしない印象を与えてしまいます。
シャツを着るときには一番上のボタンまできちんと止めてください。ボタンを全て止めるのはビジネスでは最低限のマナーです。ボタンを閉じて息苦しく感じたら首回りがワンサイズ上のシャツの着用をおすすめします。
汗をかいた時などのためシャツの下にはインナーが必要不可欠ですが、色は白やベージュのものを着用しましょう。シャツから透けて見えるような色の濃いインナーは面接だけではなくビジネスシーンにふさわしくありません。
ネクタイはシンプルな柄で派手すぎない色にする
ネクタイは無地、もしくはストライプやドットなどシンプルなデザインで、色はスーツに合わせたダーク系の落ち着いた色が面接に適しています。
派手な色、奇抜なネクタイは避けましょう。
ベルトは光沢のある革製に
ベルトは革製でシンプルなデザインのものにしましょう。メッシュベルトや目立つ金具のついているベルトはカジュアルな印象を与えるため面接に不向きです。
色は靴の色に合わせてください。黒い靴のときは黒いベルト、ブラウンの靴のときはブラウン系のベルトです。
靴下はスーツの色と合わせて
靴下は一体感がないと非常に浮いてしまいちぐはぐな印象を与えてしまいます。目立たせないようにする注意が必要です。
デザインは無地で、色はスーツの色に合わせてください。長さはふくらはぎの上部まで隠れる程度のものにしましょう。短い靴下でパンツの裾と靴下の間から素肌が見えると心象がよくありません。
靴は落ち着いた色の紐革靴
革の短靴、色は黒かダークブラウンが転職の面接に適しており、デザインは紐靴がおすすめです。革靴でもローファーやスウェードなどはカジュアルな印象を与えるので面接では避けましょう。
靴の汚れやくすみなどは目立ちます。スーツやシャツがきっちりしていても靴がくたびれているとアンバランスに映るので、履く前には汚れの有無やすり減っていないかを確認し、くすんでいれば磨くようにしましょう。
腕時計はカジュアルすぎないアナログ時計にする
面接では腕時計の着用をおすすめします。腕時計は「時間を守る意識を持っている方」と印象付けられるアイテムです。
面接では金属製もしくは革製のバンドのアナログ時計を選んでください。高級すぎる時計、カジュアルな時計、カラフルな時計は面接にはふさわしくありません。
アナログ時計が無難ですが、IT業界やWEB業界などではスマートウォッチでも問題ありません。ただし、いくらスマートウォッチが一般的になったとは言え年配の面接官によってはネガティブな印象を持っているかもしれない可能性があることは否定できません。また、面接と併せて筆記試験が行われる場合スマートウォッチは不適切です。
スマートウォッチを着用する場合、バンドは落ち着いた色のものにして面接中はマナーモードにして表示が出ないようにしてください。
カバンはA4サイズで自立できるもの
面接でカバンは必須です。履歴書や職務経歴書を持参する場合がありますし、企業からいただいたパンフレットを入れることもあるからです。
面接ではスーツに合わせた色のビジネスバッグを持参しましょう。サイズは大きすぎず、小さすぎずのA4サイズが最適です。リュックタイプのビジネスバッグでも持ち手がついていれば問題ありません。ただし、企業を訪問する際には背負わず手に持ってください。
面接中はカバンを床に置くことが多いため、自立できるカバンにしてください。
アクセサリーは避けたほうが無難
日頃ネックレスなどや指輪を着けている方でも、面接では結婚指輪以外のアクセサリーは外したほうが無難です。
ネクタイピンは着けても問題ありませんが、シンプルなデザインのものを選び、スーツの第1ボタンの少し上の位置に着けましょう。
転職活動や面接での女性の身だしなみのポイント

女性が面接で注意しなければ行けない身だしなみのポイントを紹介します。
髪型は落ち着いた色で顔にかからないように
面接に適した女性の髪型はストレートヘアやまとめ髪で、前髪で目や顔が隠れないようにしましょう。お辞儀をして髪が顔にかかってしまう可能性がある場合はスプレーやワックスの活用をして髪を上げてください。
カラーリングをしている女性は多いかもしれませんが、面接では明るすぎるカラーリングは良い印象を持たれにくくなる可能性があるため、自然なトーンのカラーにしておきましょう。また、傷んでしまった髪はだらしない印象を与えかねないため、気になる方は事前に美容院でケアしてください。
髪をまとめるためにヘアアクセサリーを使用する場合、シンプルで落ち着いたデザインのものが無難です。
メイクは最低限で顔色や表情を明るく見せる
面接で好印象を与えるメイクは顔色や表情を明るく見せることです。普段メイクをしていない方でも面接では最低限のメイクをすると印象が良くなります。
まずベースメイクは自身の肌の色に近いものを選び自然な肌感になるように意識しましょう。軽めのリキッドファンデーションやBBクリームがおすすめです。くれぐれも厚塗りにならないようにご注意ください。
アイメイクは控えめかつ目元をはっきりと見せるようにして、眉は髪色に合わせ「濃すぎず薄すぎず」を心がけて整えてください。
リップは淡いピンクやコーラル系などのナチュラルカラーがおすすめで、濃い赤や派手な色は避けたほうが無難です。また、ツヤ感が出すぎるとカジュアルな印象を与えるのでグロスも控えめにしましょう。
スーツ(ジャケット・パンツ・スカート)はベーシックなデザインで
女性が転職の面接に臨む際、上下同じ色のスーツを着用するのが一般的です。ジャケットは襟のついたテーラードジャケットを選んでください。
色は黒やネイビー、ダークグレー、ライトグレー、ベージュなどが挙げられますが、応募する企業の業界に合わせましょう。例えば、「金融業界や歴史のある大手メーカーなどはダーク系を」「ITやアパレル業界などでは明るい色を」などです。
また、ボトムスに関してはスカート、パンツどちらでも問題ないので、動きやすく自分らしいスタイルを選んでください。なお、パンツスーツは活発な印象を与えるので営業のように人と接する機会が多い職種の面接に適しています。
スカートはタイトもしくはセミタイト、スリットは深くないもので丈は膝上5cm以内の長さを目安のものが最適です。また、パンツの場合は体型にあったものを選択しましょう。ワイドパンツは面接には向いていません。
冬の面接であればコートを着ることになりますが、面接に適しているのはトレンチコートやチェスターコートです。色はベージュ系やダーク系をおすすめします。ダウンジャケットやダッフルコートは面接に不向きです。
シャツ・ブラウスは清潔感のある白色で
スーツのインナーの色は清潔感を演出する白がおすすめです。最適なのは襟のあるシャツやブラウスですが、透け感や光沢のある素材は避けてください。
転職の面接時には、シャツやブラウスは一番上のボタンを開けておくことをおすすめします。ボタンを全部止めてしまうと新卒のような印象を与えてしまうからです。そのため、あまり胸が開いていないデザインのものを選びましょう。
シャツやブラウスではなくカットソーでも問題ありませんが、Tシャツに見えない素材でデザインはシャツとブラウスを同じように胸元が大きく開いていないものにしてください。
ストッキングは自分の肌の色に合わせて
ビジネスシーンでは素足はNGなので、スカートでもパンツでもストッキングは必ず履いてください。
色は素肌の色に合わせたベージュで自然に映るもので、濃い色のストッキングやタイツ、装飾のついたものは避けてください。カジュアルな印象を与える可能性があります。
パンツの場合は靴下丈の長さのストッキングが良いかもしれません。通常のストッキングでも問題はないのですが、静電気でパンツが脚にまとわりついてしまうことがあります。
靴は落ち着いた色のパンプス
靴はパンプスが基本です。色は黒が無難ですが、スーツに合わなければ茶色やベージュでもよいでしょう。ブーツは面接にはふさわしくありません。
デザインはシンプルなもので、爪先が尖っているパンプスやピンヒールは不向きです。また、足の甲があまり見えないデザインは印象を損ねないので意識してください。
ヒールは3?5cm程度のものが最適です。日頃パンプスを履き慣れていない方は歩きにくいかもしれないので無理をせず低いヒールのパンプスを履いても問題はありません。
腕時計はシンプルなデザインのアナログ時計に
日頃腕時計を着用せずスマートフォンで時間を確認していたとしても、面接では腕時計の着用をおすすめします。
デザインは小ぶりでシンプルなアナログタイプのものが適しており、派手なデザインや高価過ぎる腕時計は避けてください。
スマートウォッチはベンチャー企業やIT企業であれば許容範囲内ですが、公務員や銀行といったいわゆる「硬い」業界、不動産や自動車のように「高価な商品を取り扱う」業界はふさわしくないとお考えください。
カバンはA4サイズで倒れにくいシンプルなバッグ
カバンは面接での必須アイテムです。サイズはA4サイズの書類が収納でき、床に置いた際に自立できるものを持参しましょう。
最適なのは革や合皮、ナイロンなどのシンプルなビジネスバックです。トートバッグやリュックサックはカジュアルな印象を与えるため、また、ブランド物とすぐにわかるバッグも面接で適したものとは言えないのでおすすめできません。
ネイル・アクセサリーは控えめに
応募者のネイルとアクセサリーを面接官は必ずチェックしています。「控えめ、かつ清潔感があること」が大切です。
ネイルは面接官に清潔な印象を与えるために、長すぎないように整えマニキュアは肌に馴染む自然な色、透明感のある色を使用しましょう。塗りムラや剥がれた状態のネイルはだらしない印象を与えますし、鮮やかな色や派手なデザインは面接にそぐわないためご注意ください。
ピアス、イヤリング、ネックレス、指輪などのアクセサリーは目立たず、シンプルなものを着用するようにしましょう。大振りなもの、光沢が強く派手なものは避け、指輪やブレスレットは複数着けないようにしてください。
ケース別・転職活動や面接での身だしなみのポイント

さまざまな面接のシーンに応じた身だしなみのポイントを紹介します。
- 個性や常識を確認される面接
- 夏や冬の面接
- オンライン面接
「あなたらしい服装」と要請された場合
面接によっては企業から「あなたらしい服装でおこしください」と要請されることがあります。これは、決して「好きな服装で行けばいい」というわけではなく、応募者の個性や価値観、常識度を図るための目的です。
このようなケースではTPOと清潔感を意識したビジネスカジュアルが適しています。カジュアルすぎる服は避けてください。
以下は男女別の基本的なポイントです。
男性はシンプルなジャケットとパンツスタイルがおすすめ
男性は「ジャケット+パンツ」のスタイルが基本で、ジャケットは落ち着いた無地のもの、パンツはスラックスやチノパンツが無難です。ジーンズはふさわしくありません。
トップスはシンプルなデザインや色のシャツやポロシャツをおすすめします。靴は革靴を選びスニーカーは避けましょう。
女性も落ち着いたスタイルを意識する
女性もジャケットを必ず羽織るようにしましょう。ボトムスはスカート、パンツのどちらでも結構ですが、スカートはタイトすぎず、丈は短すぎないものにしてください。シンプルで落ち着いたデザインであればワンピースでも問題ありません。
トップスはシンプルなブラウス、ニット、カットソーを、靴はヒールが高すぎないパンプスやローファーがおすすめです。ブーツやスニーカーはNGです。
夏の面接は汗が目立たないように意識する
暑い時期の面接では、暑さや汗の対策を行いながらも清潔さを保つよう意識しなければいけません。スーツやジャケット、ボトムスは通気性の良い素材で、暑苦しく見えないように重すぎないトーンの色を選びましょう。
シャツに汗じみがあると自分自身のみならず面接官にも不快な印象を与えてしまいます。ワイシャツやブラウスは吸汗速乾機能を備えているものを、インナーも速乾性や吸湿性の高いシャツやキャミソールをおすすめします。脇汗パッドがついているとよいかもしれません。
汗対策にはハンカチやタオルだけではなく、汗ふきシートや制汗剤、衣類の消臭スプレーなども活用しましょう。できる限り汗をかかないように移動時にはジャケットを脱いでも構いませんが、企業に到着する前に必ずジャケットを着用し、汗じみがないかを確認した上で入ってください。
冬の面接はコートのマナーには要注意
冬の面接ではコートはもちろんのこと、防寒対策にマフラーや手袋を着用する場合もあります。マフラーや手袋もTPOと清潔感を意識し、落ち着いたデザインのものを選びましょう。
コートや防寒着を脱ぐタイミングは「企業に入る前」です。コートを着たまま面接会場に入るようなことは避けてください。
面接終了後にコートを着用するタイミングは、「企業を出て見えなくなる距離まで移動してから」にしましょう。面接会場を出てすぐにコートを着ているところを企業の社員に見られるのはできる限り避けたいものです。「面接を受けた会社を出てすぐコートを着る人はビジネスマナーがない」と考える人がいないとも限りません。
冬の面接時には男性も乾燥対策を意識してください。カサカサな肌や唇がひび割れていると見た目で損をします。気になる方は保湿クリームや乳液、リップクリームを使いましょう。
オンライン面接は対面での面接と同様に気を配る
WEBを利用したオンライン面接は顔と上半身しか映らないため「対面面接よりも身だしなみに気を配る必要がない」と考えている方がいるかもしれません。しかし、一部しか映らないからこそ細かな点に気を配る必要があります。
ジャケットやシャツ、ブラウス、ネクタイは対面面接と同様の観点で選んでも問題ないですが、面接時には上半身だけではなく全身を意識してしっかりと下半身の服装も整えてください。オンライン面接でも立ち上がらない場面が全くないとは言えません。また、気持ちを引き締める効果もあります。
オンライン面接では「映り方」も身だしなみのひとつと言えます。面接で使用する面接ツール(Microsoft Teams、Google Meet、Zoomなど)がわかれば、必ず事前に指定のツールで自身の姿を確認してください。ツールはそれぞれ映り方が異なるため場合によっては対策が必要になるからです。
例えば、画面が暗く顔がはっきりと映らないこともあります。その場合は顔に光が当たるような場所で面接する、もしくは照明を顔に当てるようにすれば解決します。この際、メガネやアクセサリーに照明が反射していないかどうかもチェックしましょう。
転職活動や面接の身だしなみでよくある質問

スーツがない場合はどうすればよい?
ビジネスシーンで活用できるジャケットやパンツがあれば代用できる可能性もありますが、基本的に転職の面接のドレスコードはスーツです。お持ちでないのであれば購入することをおすすめします。スーツがあれば面接だけではなく様々な場面で活躍するので重宝するでしょう。
現在、ビジネススーツはお求めやすい価格の商品も多数販売されています。パンツの裾上げも当日対応できるショップも増えているのですぐに満足できるスーツを手に入れることも可能です。
ユニクロのスーツでもビジネスで使える素材やスタイルであれば面接でも活用できます。
転職の面接ではリクルートスーツでもOK?
20代前半や20代半ばの第二新卒の面接ではリクルートスーツはドレスコードとして許容範囲内ですが、基本的に転職の面接ではリクルートスーツ以外のスーツをおすすめします。
リクルートスーツは新卒の就職活動での服装として強く印象付けられています。転職の面接ではフレッシュな印象を与える反面、「社会人経験や実務経験が浅い」や「頼りない」といった印象を持たれる可能性もあります。
面接で実務経験や実績をアピールしたい方は面接でリクルートスーツは避けたほうがよいでしょう。この他にも、ファッション業界やアパレル業界の面接ではリクルートスーツは業界イメージにふさわしくないと判断されるかもしれません。スーツはリクルートスーツしかない、という方はビジネススーツの購入をおすすめします。
ただ、リクルートスーツが転職の面接で全ての場面でNGというわけではありません。もし着用するのであれば白以外のシャツやブラウスを着る、落ち着いたデザインのネクタイを選ぶなどフレッシュな印象や堅苦しい印象を払拭できるようにしましょう。
また、新卒の就職活動時以来数年ぶりに袖を通す場合はサイズ感を必ずチェックしてください。体型が変わって窮屈な印象を与えるようでしたら新しいスーツを購入しましょう。
職場から面接に行くと転職活動がばれてしまうのでその回避方法は?
職場での服装がスーツでない方が業務の終了後や合間に面接に行く場合、面接で着用する服を途中で着替えなければいけません。カバンに着替えを入れた状態だとしわになり見た目の印象を悪くする可能性があるので、職場から離れた場所のロッカーに預け、駅や商業施設のトイレなどで着替えましょう。
もし人材紹介会社経由で面接を受けるのであれば、紹介会社に事情を説明し、職場の服装のまま面接を受けられるかどうかを相談してみてもよいでしょう。中途採用を行っている企業も「選考対象者は就業中の方もいる」ことは理解しているため、企業によってはスーツでなくても認めてくれる可能性があります。
「私服OK」の面接ではどこまで許される?
「面接には私服でお越しください」と指示があった場合はビジネスカジュアルを意識しカジュアルすぎないように服装を意識してください。
そのため、ジーンズやスニーカー、派手なTシャツ、派手なアクセサリーは避けたほうが無難です。髪型やメイク、ネイルも派手にならないようにご注意ください。
まとめ:転職活動や面接では身だしなみは非常に重要
中途採用の選考ポイントは企業によって異なりますが、多くの企業は「即戦力で活躍できるかどうか」「短期間で戦力になるポテンシャルを持っているかどうか」という観点で候補者を見ています。
そのため、応募する企業の業界で豊富な経験や実績をお持ちの方は、面接ではいかに自身の実績をアピールするかが最優先であり、見た目は関係ないとお考えかもしれません。
しかし、実績や経験のアピールと同じように身だしなみを意識すればより合格する可能性が高くなります。
面接官の考えは多種多様です。候補者に対して実務経験や実績だけではなく、ビジネスマナーや清潔感を選考ポイントとして考えている面接官も必ず存在します。応募する企業にそのような考えを持っている面接官がいないとは否定できません。
いくら実力を持っている方でも見た目で損することは避けたいものですし、同じような実力をお持ちの候補者が複数いれば見た目の印象で合否が決定するかもしれません。
面接にふさわしい身だしなみはちょっとした意識づけと事前の準備さえしていれば簡単に整えられます。日頃服装を気にされない方でも、面倒くさがらずに「いかに面接官に対して好印象を与えられるかどうか」を考え面接に臨みましょう。