リスクマネジメントを専門とするNANAROQ株式会社(ナナロク、本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼CEO:佐々木 慈和)は、国内で初めてCSIRT(Computer Security Incident Response Team/シーサート)運用を最適化するクラウドアプリケーション「CSIRT MT(シーサートエムティ)」を開発、2017年7月24日より提供を開始しました。
システムへの不正アクセスやサイバー攻撃は年々増加し、巧妙になっています。あらゆる組織にとってセキュリティ対策は喫緊の経営課題であり、その一環として事件や事故に対応するためにCSIRT(Computer Security Incident Response Team/シーサート)を設置する企業が増えています。
CSIRTを設置しただけでは不十分であり、日々の情報収集や分析活動はもちろん継続的に要員のスキルとノウハウを高めていくフローを定着させ、インシデント発生時には最適な対応をとる運用体制を確立することが不可欠です。しかし、これまでCSIRTの高度な運用サポートに特化したソリューションは存在せず、社内メールや共有ファイルなどを使ってCSIRTを運用することが主流でした。
このような状況を解消するためにNANAROQが開発したCSIRT MTは、インシデントや脆弱性対応に関わる情報の一元化と対応状況の分析·評価によるCSIRT運用最適化によって、効果的なセキュリティ施策立案と迅速な経営判断を支援します。Salesforce App Cloud(※)上のOEMプロダクトとしてクラウド上で稼働するため、契約後すぐにご利用いただけるなど導入が非常に容易です。さらに社内の複数の拠点間における情報共有や有事の際に社内システムが停止している状況でも継続利用が可能です。
開発段階ではNANAROQがCSIRT構築·運用支援コンサルティングで培ったノウハウを活かし、一般社団法人CSIRTトレーニングセンター(所在地:東京都中央区、代表理事:満永 拓邦)の監修を受けるなどCSIRTの専門家の観点から製品機能の評価やアドバイスも頂いています。
CSIRT MTの主な機能は以下の通りです。
∗ 追加料金が必要です。(サンプルの一部は製品に付属しています)
本製品の導入対象はすでにCSIRTを組織運用している企業を想定していますが、まだCSIRT組織や運用が確立していない企業に対しては、CSIRT支援コンサルティングサービスも提供します。CSIRT組織の立ち上げからインシデント発生時の迅速な対応を可能にする環境整備や、CSIRT MTを活用した運用と改善策の立案までトータルに支援します。
今後はセキュリティインシデントの早期発見と迅速な対応をより強固なものにするために、MSS(マネージド・セキュリティ・サービス)やSOC(セキュリティ・オペレーション・センター)のサービスプロバイダとの連携も強化してまいります。
NANAROQは、今後も企業の経営活動効率化のためのセキュリティ対策を包括的に支援してまいります。
一般社団法人CSIRTトレーニングセンター 代表理事 満永拓邦様CSIRTの運用において組織内のインシデント対応状況の共有や、脆弱性情報の管理は不可欠な機能です。それらの機能を併せ持つ「CSIRT MT」の展開は、CSIRTの対応能力の向上に大きく寄与するものと期待しています。
CSIRTトレーニングセンターにおいて教育を受けた人材にとっても、現場で「CSIRT MT」を活用する機会が増えていくことは大変望ましいことと考えます。株式会社セールスフォース·ドットコム 常務執行役員アライアンス本部本部長 手島 主税様株式会社セールスフォース·ドットコムは、NANAROQがApp Cloudを活用した「CSIRT MT」を提供開始されることを歓迎します。企業にとって重大なテーマであるセキュリティに関連したサービスがリリースされ、セールスフォース·ドットコムとしても本領域を支援することでお客様へ更なる価値を提供できることと確信しています。より多くの場面において本製品が利用されることを期待しています。
例:CSIRT長1名 管理者2名 実施者7名の場合9000円×10ユーザー×12ヶ月=108万円/年
http://www.nanaroq.com/products/csirtmt.html
※ Salesforce App Cloud は、米国セールスフォース·ドットコム(日本法人:株式会社セールスフォース·ドットコム、本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長:小出伸一)が提供するクラウド型アプリ開発プラットフォームです。